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7/12(木) 第2回定例会で総括質問に立ちました(23分答弁含む)。震災がれき処理、新清掃工場建設の凍結問題

1、質問の最初は、震災がれき処理についてです。
7/12(木) 第2回定例会で総括質問に立ちました(23分答弁含む)。震災がれき処理、新清掃工場建設の凍結問題_e0258493_18313039.jpg(1)第1に、国や県の方針について伺います。           
①まず、岩手県の災害廃棄物の受け入れについて、私たち党市議団は、被災地復興に必要な災害廃棄物処理と、放射能汚染に対する市民の不安解消、という二つの課題を解決する立場で望んでいます。
山本市長は、知事の要請を受けて、がれきの広域処理を受け入れるため、試験焼却の準備を進めていますが、細野環境大臣が突如、処理の目途が立ったとか、まだ目途が立たないとか現状認識が定まらない状況がうかがえます。
当局は、県や国の動きを待つのではなく、被災地岩手県や群馬県などに直接、がれき処理が必要かどうか実態の調査をすべきだと思いますがいかがでしょうか。

●大泉、邑楽、千代田でつくる環境衛生施設組合は、環境大臣の「目途が立った」の発言を受けて、がれき受け入れの検討を打ち切る方針を示したと報道がありましたが、実態がどのようになっているのかも調べないまま、打ち切ったり、進めたりでは市民合意は得られないと思います。私は、共産党岩手県議会議員を通して、同県の担当へがれきの現状と広域処理に対して状況をお聞きしたところ、広域処理に回したいがれきはこれまで通り必要で、継続してほしいとの意見でした。実態を調べる必要があると思いますので、よろしくお願いします。

(2)次は、実施にあたっての市民合意についてです。
①市長は、市民への理解を求めるために、六供町と荻窪町で意見交換の場を作りましたが、荻窪町では地元住民に限定した説明会だったため、会場に入れてもらえなかった人から反発の声や説明を受けた人からも反対の意見が出されたと伺っています。荻窪町の自治会役員さんの了解は取り付けたようですが、やはり地元住民だけに限定しない意見交換会や説明会を試験焼却前に行ってこそ、市民からがれき処理への合意が得られるのではないでしょうか。見解をお伺いします。

●六供町の住民に、最初の説明会があることを連絡したところ、こんな大事なことを地元住民だけで決められない。となりの南町などにも呼びかけて欲しい」と言われたので、私はその旨廃棄物対策課へ連絡しました。結果を見ると意見が届かなかったようです。何事もオープンでないと問題が残りますので、地元だけに限らない再度の説明会を試験焼却前に実施するよう求めておきます。

(3)次に、国の放射線量8000ベクレルの基準値見直しについて伺います。
①今、多くの国民が被災県のがれき処理が進むよう望んでいますが、思うほど進展していないようです。それは、セシウム類の濃度の合計が1㌔g当たり8,000ベクレを基準に、それ以上のものは国が処理するが、それ以下は、放射性物質が含まれていても、一般廃棄物と同様に扱うため、がれきを焼却する際に放射性物質が拡散しないか、焼却灰の埋め立て処分場周辺の空間放射線量は大丈夫なのかなどの心配があるからです。
専門家や知見のある方が決めたといいますが、政府が示している現在の1㌔g当たり8,000ベクレルという基準は、廃棄物の処理に携わる作業者に年間1ミリシーベルトに近い被曝を容認するといわれている数値に当たります。
しかし、実際に広域処理として受け入れるがれきは、セシウム類の濃度を100ベクレル以下とし、輸送のコンテナ周辺の空間放射線量は毎時0.23マイクロシーベルトを超えないこと、最終処分場に埋め立てる焼却灰は前橋市独自に1㌔g当たり4,000ベクレル以下であることを条件にしました。
当局は、国に対して放射線防護学の立場に立って、広域処理をするがれきや焼却灰の放射性物質の濃度や空間放射線量の数値などの条件を出来る限り低い基準に設定するよう積極的に意見を上げる必要があると考えますが、当局の見解をお聞かせください。

●食品の放射性物質の暫定基準は、500ベクレルとしていましたが、今年4月から100ベクレルに下げて安全・安心の数値に改善しました。がれきに対する放射性物質の濃度も作業者が被曝を受けるような高い数値では問題で、改善する必要があります。時期を待たずに国に意見を上げていくことを強く求めておきます。

2、次は、新清掃工場建設の凍結問題についてです。7/12(木) 第2回定例会で総括質問に立ちました(23分答弁含む)。震災がれき処理、新清掃工場建設の凍結問題_e0258493_1835997.jpg
 下増田の新清掃工場建設計画は、現在凍結の状況です。当局は、凍結中に現3工場の延命の状況と新清掃工場計画の比較検討はするが、その結果が出るまでは何も出来ないと表明しています。 
(1)そこでまず、清掃工場建設の1か所統合の是非について伺います。
①私ども市議団がかねてから提言してきたように、約311㌔㎡もの広大な前橋
市が約34万市民のごみを1か所で処理することのデメリットは、見過ごせない問題です。赤城山天辺のごみを前橋市の東南端の下増田町まで運んで処理をするため、新清掃工場周辺は1日にごみ収集運搬車だけでも410回、往復820回も走行する状況は交通安全の面からもCO2排ガス問題の面からも、環境問題に逆行する異常な事態です。
これから、現在の3工場の延命化を検討することになりますが、改修して延命化することが可能であってもなくても、いずれにしても計画している清掃工場の1か所統合の是非について検討すべき課題であると思いますので、はっきりした見解をお示めしください。

●当局試算でも、年末には1日だけで約800 台もの関係車両が通行することが明らかになっています。また、想定できない災害に見舞われた場合、複数工場体制の意義は大きく、凍結中の検討結果がどのようになろうとも、広い前橋に清掃工場は複数体制にすべきであることを強調しておきます。

(2)次に、建設予定地の適否等 についてです。
①新清掃工場建設予定地についても、これまで繰り返し指摘してきましたが、下増田の予定地は、荒砥川と桃の木川・広瀬川の合流地点で地盤がひくく、前橋市洪水ハザードマップでは2mから5mの浸水危険地域と指定され、地盤の軟弱さは地震などの振動で液化現象もおきうる場所とも指摘されています。
最近、県が見直した「地震被害想定」はマグニチュード8・1に変更され、被害想定も従来の予想を大きく上回るとの報道があり、さらなる心配の声が寄せられています。
また、建設予定地は前橋市の東南の端に当たりますが、隣接自治体として協調が求められている伊勢崎市民にしてみれば、市街地であり、病院や学校、幼稚園などが集中し、車両の排気ガスの影響やごみ焼却に伴う重金属を含む大気汚染による人体への影響、土壌や農作物、地下水汚染など清掃工場の1か所集中による環境負荷を周辺に及ぼすことは明らかで、清掃工場建設に絶対反対の市民運動になっているのです。
こんなに大問題を抱えているのですから、現建設予定地が清掃工場建設に適地であるか否かすでに明らかです。現3工場の延命化検討の結果を待つのではなく、平衡して建設予定地の適否の検討を開始すべきだと思いますが、いかがでしょうか。

●そもそも、建設予定地は、清掃工場建設の適地としての判断の上に立って選定した場所ではなく、かつての清掃工場建設予定地ということで、本市の塩漬け土地として長年手付かずで、立地合意が得やすいという安易な判断で予定地にしたのです。
また、当局は、建設予定地はいろいろ指摘されていても、現在の建設技術では、清掃工場建設には問題ないと述べています。しかし、その建設費用にかかる予算は大幅に増額となることは免れません。それらも含めて、適地かどうかの判断も凍結期間に平行して検討すべき課題であることを申し上げておきます。

(3)次は、市民参加の新たな検討委員会の設置についてです。
①現3工場の延命の可否を判断する結果が出なくとも、建設予定地の適否の検討、1か所集中のデメリットの検証、環境アセスに欠けている放射能汚染対策・環境アセスの不十分な点のさらなる補強、建設反対運動を進めている方々などへの協議など、市民参加の仮称検討委員会を設置して新清掃工場建設計画の抜本的な再検討を開始すべきです。
これまでの検討委員会が継続しているといいますが、新たな方向を検討する場ですから、改めて市民参加の仮称検討委員会を立ち上げることが必要だと思いますので、当局の見解をお聞かせください。

●当局は、凍結期間は現3工場の現状把握と新工場計画の比較の結果が出なければ、何も進められないと強調します。計画の凍結はこれまで推進していた計画を一端とめることであり、再度の進行をどちらにするのか検討をしなければ次にすすまないのであり、必要なことを検討するのは凍結期間であろうと何ら問題はないと思いますので、仮称検討委員会を平行して設置するよう求めておきます。

②市長に2つお聞きします。 
1つは、凍結だから何も動かせないというのでは、おかしいです。現3工場の延命化を検証しながら、結果を待ちながらも、同時並行で工場の1か所統合の是非と建設予定地の適否について検討しなければさらに計画が遅れることになりますが、いかがですか。市長7/5「下増田清掃工場建設を考える会」との懇談で「大きなものより小さいものを和つくった方がいい」と答ました。そうですね。答弁を求めます。
2つは、「考える会」のみなさんとお会いして、「下増田新清掃工場建設は公約どおり中止してくださいなど」と要請を受けました。私も同席しました。市長は要請に応えて「私の思いは決まっている。下増田の建設の結論はきわめて小さい」と答えました。「考える会」のみなさんは、市長の答弁をそのまま受け止めていますので、新清掃工場建設の市長の見解は「下増田の建設の結論はきわめて小さい」という見解でよろしいですね。答弁を求めます。2つ答えてください。

by nnakamiti | 2012-07-12 18:26