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5/10 ハンセン病市民学会参加で草津町へ

 群馬県草津町で10日、第10ハンセン病市民学会総会・交流集会が開かれました。草津町での開催は2回目
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です。
 
 学生ら若者の姿が目立つメーンか以上の草津音楽の森コンサートホールは、800人の参加者で埋まりました。
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 市民学会は「交流、検証、提言」を3本柱に、療養所入所者と市民がハンセン病問題の真相究明と差別・偏見の克服、社会復帰の実現をめざして2005年に設立されました。

 今回は「「命の証(あかし)を見極める」を全体統一テーマに、4月30日開館した重監房資料館の意義や高齢化が進む療養所の将来展望などを話し合いました。5/10 ハンセン病市民学会参加で草津町へ_e0258493_13432013.jpg

















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 総会は、全国ハンセン病療養所入所者協議会の神美知宏(こう・みちひろ)会長が開催前日夜に急逝した衝撃の中で進行しました。経緯を報告した徳田康之共同代表は「ぼうぜん自失、痛恨の極み」としつつ、「本総会

が沈んだものとして終わったら、一番悲しむのは亡くなった神さんと、今も病床で戦っている谷牙(こだま)雄二さんだ」として、充実した話し合いで総会・交流集会の成功を呼びかけました。

 活動報告に続いて、神氏がなくなる直前まで手を入れていた緊急アピールが紹介されました。全国の入所者は18 50人、平均年齢は83・4歳(4月1日現在)。年間死亡者は153人です。国による「強制隔離絶滅政

策」を改めて告発した神氏は、現状が絶滅政策の被害回復からほど遠く、全療協が抗議のハンスト・座り込みを続けざるを得ない状況を指摘。「刀おれ、矢尽きるまでたたかい抜く」決意を表明しています。参加者は大きな拍手で応えました。

 しかし11日、病に臥していたハンセン病違憲国賠訴訟全国原告団協議会会長の谷牙雄二さんが亡くなりました。

 ハンセン病患者に対する日本政府による「強制隔離絶滅政策」の歴史は、世界的にも異様な国家的犯罪でしたが、同時に、人間の尊厳をかけた、たたかいの歴史でもありました。谷牙さんは、
このたたかいの先頭に立ち続けた1人です。

 中道浪子議員は「10日、市民学会に参加して、神氏の訃報を聞き、翌日谷牙氏の訃報を告げられ、たたかいの歴史を受け止め、重い気持ちでいっぱい」と話しています。

by nnakamiti | 2014-05-27 13:48