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6月議会質問 「マイタク」の改善策と福祉施策としての連携

6月議会総括質問の二つ目の質問はマイタクと公共交通の充実についてです。

2、次は、マイタクと公共交通の充実についてです。6月議会質問 「マイタク」の改善策と福祉施策としての連携_e0258493_13402542.jpg
 
①まず、マイタクの問題点と改善策ですが、前橋市全市域デマンド化研究会は、5月24日に第10回研究会議を開き1月23日の運行開始ら、3月31日までの69日間の利用実績を示しました。それによれば、3月31日

時点の登録者数は10,972人で、その内本庁管内の登録者が3,624人、33%でダントツ多く、利用者も本庁管内が1,523人でトップです。

 本庁館内はマイタクを利用すれば通院も買い物もしやすいので大変便利ですが、一方、郊外での利用が少ないのは、長距離乗らなければ、通院や買い物などの目的が果たせず、結局料金が高くなるからです。郊外でも町の中でも同じように利用できるよう低額の固定料金にすべきです。
 
 また、マイタク運行は、18時までと制限がありますが、夕方以降、友人と食事に出かけたり、生涯学習等の習い事やコンサートなどに出かけたりする場合、帰宅時もマイタクが利用できるよう、運行時間を限定しない

でほしい。利用回数は年間120回平均すると週1往復と限定しないで利用できるようにしてほしいと利用者から声が上がっています。できるところから改善策を検討し、便利に利用できるようにすべきだと思いますがいかがでしょうか。

②高齢者も多様化で、元気な方もいれば、通院されている方もおります。元気な方が少しでも長く元気でいられることも大事で、多様化に見合う運行をする必要があると思います。この間私たち市議団は、先進地視察

をしました。人口規模や都市の成り立ちなどは若干違いますが、便利な乗り物を市民に提供しようという目的はどこでも同じです。長野県安曇野市のデマンド交通「あづみん」の乗車料金は、中学生以上が300円、障害

者は200円。岡山県総社市のデマンド交通「雪舟くん」の乗車料金は300円、障害者、要介護、要支援者は200円です。本市のマイタク運行は、交通弱者対策であり、高齢者や障害者などが対象ですから、これまでも

主張してきましたように、福祉施策を強調して低額の固定料金にすることが最も望ましいことがハッキリしてきました。利用回数も利用時間も限定すべきではないと思います。あえていえば、市の予算をどれだけとれるか

なのではないでしょうか。私は、およそ非現実的なLRT導入の研究をするより、市民が熱烈に求めているマイタクの運行を使いやすい便利なものにしていくことの方が重要だと思っています。そのためにもっと予算を増

額して市民ニーズに応えたマイタクの運行にすべきではないかと思いますので、当局のお考えをお聞かせください。

(2)続いて、福祉施策への連携についてです。
①今実施しているマイタクの運行は、高齢者や障害者など移動困難者が対象です。マイタクの運行に伴って、市内の介護タクシー事業者の仕事がめっきりなくなって、事業の継続が危ぶまれていると伺っています。

ハイヤー協会との協力を得て、市内にある介護タクシー事業者の参入も検討する必要があると思いますがいかがでしょうか。

②市の福祉や介護の関係所管やハイヤー協会などとよく協議して、介護タクシーの参入ができるように検討すべきことを述べておきます。今、マイタクの場合は、タクシー会社に電話するだけですが、安曇野市の「あづ

みん」の運行のように、電話を受けるオペレーションセンターが設置されており、配置されているオペレーターの7人が高齢者や障害者への見守りの役割を果たしています。今日も元気に電話がかかってきたとか。今日

は病院に行く日なのに電話がかかってこないなどと気づかいをしています。本市では、マイタクを利用する対象者が高齢者、障害者などの移動困難者であることから、安曇野市のように一括して電話を受けるオペレー

ションセンターを設置し、福祉や介護に気を配れるオペレーターを配置するとともに、タクシーの運転者への介護研修などが行えれば、交通弱者対策とともに福祉施策としても大いに期待できるマイタクになると思いますが、見解をお聞かせください。

●安曇野市では、全面的に市の社会福祉協議会へ委託していますが、オペレーションセンターでオペレーターが14台の乗り合いタクシーの運行を回しています。利用者から電話がかかってくると、オペレーターは親切に

やさしく応対しています。運転手は、車から降りて高齢者の手を引いて乗車を手伝っています。本市のマイタク運行も「あづみん」のような福祉施策の方向性を持ったものになるよう検討されることを求めておきます。

(3)次は、交通不便地域への対策についてです。
①5月24日に開かれた全市域デマンド化研究会では、中間報告として、移動困難者対策や公共交通不便地域の解消など公共交通による移動手段を喫緊に確保することを基本方針に、公共交通不便地域については

既存の公共交通機関への影響を考慮し、地域限定の戦略も示しています。しかし、喫緊に必要な課題と言いながらも、来年度、交通不便地域のモデル地区を選定し、社会実験を実施し、検証していくという気の長い方

向性をも示しています。現状から見て、富士見地区には「るんるんバス」、旧3町村には「ふるさとバス」を運行していますが、城南地域や芳賀地域などが交通不便地域と設定するとなれば、当然、既存の「るんるんバス」

か「ふるさとバス」の拡大で対応することが適当ではないかと思います。また、富士見地区や旧3町村から離れた木瀬地域や上川淵・下川淵地域などを交通不便地域と設定するとすれば、マイバスの運行や年齢制限

しないマイタク運行で対応することができれば、交通不便地域を解消することができると思いますが、見解をお伺いします。

by nnakamiti | 2016-06-29 15:57